自動運転トラック開発のT2 シリーズAで35億円調達

自動運転トラックを開発するT2(千葉県市川市)は2023年8月31日、シリーズAラウンドにおいて総額35億円の第三者割当増資を実施したと発表した。今回の資金調達によって、レベル4自動運転技術を活用した幹線輸送サービスの開発を加速するとともに、物流、金融、通信、化学、小売等の多様な業界と共同で自動運転技術を活用した物流インフラの構築を推進する。

T2は、Preferred Networksの技術提供を受けて三井物産によって2022年8月に設立。2023年4月には高速道路上での自動運転トラックの自律走行に成功している。初期のサービス区間は東京・大阪間を想定している。

物流業界では「2024年問題」に代表されるようにトラックドライバー不足に起因する輸送キャパシティ不足が社会課題となっている。T2は自動運転技術を活用することで輸送キャパシティ不足の解決に寄与し、物流業界の未来を支えていくこと目指している。

第三者割当増資は宇佐美鉱油、東邦アセチレン、三井住友海上火災保険、三井倉庫ロジスティクス、JA三井リース、KDDI社、紀陽キャピタルマネジメント、大和物流、三井住友信託銀行が引受先。

ニュース2_自動運転トラックT2

T2の自動運転トラック