リンガーハット、AI企業と 緊急事態等に対応する需要予測システムを共同開発

リンガーハット(月刊事業構想2020年12月号参照)は、シリコンバレー発のAI企業パロアルトインサイトと、緊急事態などに対応する需要予測システムの共同開発を開始した。2021年11月26日に発表した。

このシステムは、消費者の需要を予測する従来のシステムに加えて、地震や台風等の自然災害や感染症のパンデミックなど、さまざまな緊急事態に対応した予測ができるようになっている。これまでの販売実績や気象情報、地域に関する情報等のデータを基に、消費者の需要予測をし、適正な発注数の算出、在庫管理、出荷量予測を行う。サプライチェーン全体の無駄を、AIを活用して減らそうというものだ。

リンガーハットは2021年12月から社内での売上予測モデルの運用を開始した。また、2022年3月にテストバージョンの店舗シフト管理アプリを開発し、2022年4月から5月に実店舗でテスト運用をしたのち、2022年秋に全国約700店の「リンガーハット」及び「とんかつ濵かつ」に導入を予定している。これらの自動発注アプリ、店舗シフト管理アプリシステムにより、コロナ禍で変化した消費者需要の予測、さらに飲食業界が抱える人手不足や食品ロスの解決を目指していく考えだ。

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