住友林業など 国産木材加工会社が26年にいわき市に新工場を稼働へ

住友林業など3社が2023年11月に共同出資で設立した「株式会社木環の杜(こわのもり)」(福島県いわき市)は、2026年3月に新設工場を稼働させる。2024年4月18日に発表した。「木環の杜」は住友林業、恒栄資材(東京都渋谷区)、和田木材(福島県いわき市)の3社で設立した企業で、4月に恒栄資材湯本工場を事業譲受した。

計画では、福島県いわき四倉中核工業団地内に工場を新設し、国産スギを中心に製材や木材加工品を製造する。住友林業は経営全般と原木集材、商品販売を、恒栄資材は工場管理と集成材製造を、和田木材は原木集材と製材工場管理を担当する。「木環の杜」の狙いは、輸入材使用比率の高い住宅部材の国産材活用を進め、国産比率を高めること。特に国産材比率が低いディメンション材の国産材化に取り組む。国産材使用比率を高め、国産原木の需要を保ちつつ、ウッドショックのような外的要因に左右されず安定的に構造材を供給できる体制を構築する。

四倉工場は、主にスギの中大径木を扱う大型工場で、7月に着工する。原木から住宅部材まで、木材加工品を流通させるサプライチェーンの強化への貢献を目指していく。

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