JVA2023 起業家・VCを表彰 アイリスが科技大臣賞を受賞

独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)は、2023年12月14日、「Japan Venture Awards(JVA)2023」の受賞者を発表した。Japan Venture Awardsは、新事業創出や市場開拓に挑むベンチャー企業の経営者の表彰を通じて、社会における起業家精神を醸成することを目指している。

応募対象は創業後概ね15年以内の中小企業、NPO法人、合同会社(LLC)などの経営者または代表者で、187件の応募があり、15人が受賞した。今回は、経済産業大臣賞、科学技術政策担当大臣賞、中小企業庁長官賞、中小機構理事長賞、SDGs特別賞、地域貢献特別賞、JVA審査委員会特別賞、JVCA特別奨励賞(創業5年以内の企業向けの賞)と、ベンチャーキャピタリスト奨励賞の表彰がなされた。

JVA2023の科学技術政策担当大臣賞は、アイリス代表取締役の沖山翔氏が受賞した。アイリスは、AI技術を用いた医療機器の開発・製造販売と、AI技術の研究開発を手掛ける企業。2022年12月にインフルエンザのAI判定機器nodocaを発売し、保険診療で利用されている。

経済産業大臣賞は、セル―ジョン代表取締役社長CEOの羽藤晋氏に贈られた。セル―ジョンは、他家iPS細胞を用いた角膜再生医療の実用化を目指す企業。羽藤氏は眼科医でもある。

事業内容と実績、経営者の資質の総合評価で決まる中小企業庁長官賞は、TYPICA Holdings 代表取締役CEO 後藤将氏と、カウリス代表取締役の島津敦好氏が獲得した。TYPICAはコーヒー生豆を麻袋1袋から、生産者と焙煎販売業者が直接取引できる世界初のコーヒー豆ダイレクトトレード・オンラインプラットフォームを立ち上げた企業。カウリスは、なりすましによるクレジットカード・銀行口座の不正利用や、マネーロンダリングを防ぐための不正アクセス検知サービスを開発し、提供している企業だ。

この他、BABY JOB代表取締役社長の上野公嗣氏が中小機構理事長賞を、また2022年に新設された地域貢献特別賞をElevationSpace代表取締役CEOの小林稜平氏と電脳交通社長の近藤洋祐氏が獲得している。

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