観光庁 万博などに関する「訪日マーケティング戦略」を策定

観光庁と日本政府観光局(JNTO)は2023年6月29日、2023年度から2025年度を対象とする「訪日マーケティング戦略」を策定したと発表した。ビジット・ジャパン重点市場ごとの「市場別戦略」、大阪万博などに関する「市場横断戦略」、国際会議・インセンティブ旅行の誘致に向けた「MICE戦略」の3部構成で、いずれにおいても「持続可能な観光」の推進を基本的な方向性に掲げた。

市場横断戦略は、高付加価値旅行・アドベンチャートラベル・大阪万博についてマーケティング戦略を策定。高付加価値旅行は旅行1回あたり総消費額100万円/人以上の旅行者をターゲットに、モデル観光地を中心に、Selective Luxury層とAll Luxury層のそれぞれの特性を踏まえてプロモーションやコネクションの強化に取り組む。 

アドベンチャートラベルは、欧米豪の関心層をターゲットに、アドベンチャートラベルデスティネーションとして2025年にアジアNo1となることを目指し、世界最大の旅行関係者の国際団体であるAdventure Travel Trade Association(ATTA)と連携して日本各地への誘客を図る。大阪・関西万博はアジア・欧米豪・中東など幅広い旅行者を対象に、万博を契機とした訪日旅行の認知獲得、万博を絡めた訪日旅行の想起・予約促進、万博+地方への誘客などに取り組む。