住友化学、マイクロ波化学 水素製造プロセスの共同開発に着手

住友化学とマイクロ波化学(月刊事業構想2018年7月号参照)は、高エネルギー・高効率な水素製造プロセスの共同開発に着手したことを、2022年2月21日に発表した。

今回の共同開発では、住友化学が有する触媒と化学プロセスの設計技術と、マイクロ波化学が持つマイクロ波プラットフォーム技術を融合させる。2026年度までに、省エネルギーかつ高効率な水素製造プロセスの確立を目指す。

水素は、燃焼しても二酸化炭素を排出しないためカーボンニュートラル社会の実現に向けた次世代エネルギー源の一つとして注目されている。電磁波の一種であるマイクロ波は、分子や原子の振動により反応器内の目的物を中から直接かつ選択的に加熱することができる。この特性から、反応器の外から目的物を間接的に加熱する他のプロセスと比較して、水素の製造に必要なエネルギーを減らし、二酸化炭素排出の低減させること、ならびに製造設備の大型化が可能だ。

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