農業ベンチャーのサグリ 土壌分析アプリをJA秋田しんせいに導入

岐阜大学発の農業ベンチャー、サグリ(兵庫県丹波市)は2023年4月26日、土壌分析アプリ「Sagri」をJA秋田しんせいに導入すると発表した。アプリをJA秋田しんせいの圃場900カ所以上で活用し、圃場の管理やコスト削減への有用性を検証する。

「Sagri」は衛星とAIを使った土壌分析・圃場見える化アプリで、農作物の生育状況を衛星で一気に把握でき、ph、CEC、TCなどの土壌化学性を画像解析することも可能(月刊事業構想2022年11月号参照)。大規模・分散圃場における目視による圃場管理の手間の削減や、土壌解析による適正施肥および施肥コスト削減に効果を見込む。現在は北海道新篠津、兵庫県丹波市等で実証実験を行っているほか、インドではすでに1000人を超える農家が導入している。

JA秋田しんせいへの導入は農林水産省肥料価格高騰対策事業の一環で、衛星データを活用した土壌診断・生育診断を行うアプリによる施肥設計が、化学肥料低減の有効な手法であることを検証すると共に、現地に行く手間を削減しデータだけで解析できるDX化への有効性を検証する。実施期間は2023年12月末まで。

ニュース3_サグリ539165318

土壌分析アプリ「Sagri」