トーハン 書店空間に特化したスペースマッチングサービスを開始

出版取次大手のトーハンは2022年10月19日、全国の書店とのネットワークを活かした新規事業として、スペースレンタルプラットフォーム「ブクマスペース(BOOKMARK_SPACE)」の運営を開始したと発表した。店頭スペースをイベントなどに提供可能な書店と、スペースをポップアップストアなどに利用したい事業者とをネットでマッチングするサービスで、トーハンの社内ベンチャー制度による事業化第一号となる。

近年、資産をシェアして利用するシェアリングエコノミーが拡大しており、流通・小売業界では店舗空間の有効な活用法として、ポップアップストアやオフラインプロモーションへのスペース提供が注目されている。出版業界においては、コロナ禍もあいまって市場環境が大きく変化する中で、書店の収益を確保し、地域コミュニティの核として活性化する取り組みが求められている。そこでトーハンは、書店の特色である「客層の広さ」に着目し、既存の店頭スペースを他業界からも簡単にアクセス可能とすることで、新たなビジネスチャンスを創出できると考えた。

「ブクマスペース」のWEBサイトでは、「思わずブックマークしたくなるような魅力的な書店スペース」を紹介している。現在、2都県11店舗で事業を展開しているが、今後は展開エリアの拡大を図り、2022年度末までに全47都道府県の書店スペース登録を目指している。スペースの利用は出版業界に限らず、サイトを通じて広く受け付ける。

ニュース3_ブクマスペース1020