SmartHR、約214億円を資金調達、海外年金基金などから

クラウド人事労務ソフト「SmartHR」のSmartHR(東京都港区)は、2024年7月3日、シリーズEラウンドで約214億円を調達したと発表した。カナダの年金基金であるオンタリオ州教職員年金基金(Ontario Teachers' Pension Plan)の、レイターステージおよび成長投資部門であるTeachers' Venture Growth(TVG)と、米大手投資会社のKKRをリード投資家に、既存株主・新規投資家を引受先とした第三者割当増資と既存株主による株式譲渡によるものだ。

調達した資金は、人事労務分野の新たなプロダクト開発の推進と多角化を見据えた営業組織の拡大に充てる。機能拡充、人材獲得を目的としたM&Aや、AIなどの新技術へも投資する。

SmartHRは2013年1月に設立された企業で、2015年11月にクラウド人事労務ソフト「SmartHR」をリリースした。労務管理機能は6年連続でシェア1位だという。2019年にタレントマネジメント領域に参入し、労務管理を通じて蓄積した従業員データを活用するプロダクトを実装した。直近では、権限管理やID基盤などのプロダクトの共通基盤を構築し、プロダクト開発を高速化している。これにより2024年に入ってから、「HRアナリティクス」「学習管理(LMS)」「採用管理(ATS)」など複数の新規プロダクトの提供を開始することができた。外部システムとの連携や、アプリストア「SmartHR Plus」を通じた様々なサービスの提供も始めている。

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