DAIZ 経産省・農水省の支援制度活用し71億円超を資金調達

DAIZ(熊本市、代表取締役社長:井出 剛、以下「DAIZ」)は、三菱UFJ銀行をアレンジャーとするシンジケートローンと日本政策金融公庫による制度資金(デットファイナンス)による融資契約を締結した。2023年10月12日に発表した。

独立行政法人中小企業基盤整備機構のディープテックベンチャーへの民間融資に対する債務保証制度と、日本政策金融公庫の農林水産物・食品輸出基盤強化資金を国内で初めて併用した。これと併せて、シリーズCラウンドにおいて資本提携先6社、および投資家5社を引受先とする第三者割当増資を実施。シリーズCラウンドでの資金調達額は総額71億円超となった。累計調達額は131億円超となっている。

調達した資金は、2025年2月に操業を開始する予定の植物肉原料工場の第1期工事に用いる。熊本空港近くの工業団地「くまもと臨空テクノパーク」内4万平米の敷地に建設予定で、環境負荷の低減や生産効率向上、技術開発の面から独自設計による工場を目指す。新工場におけるミラクルミート生産能力は年間2万トンを目指しており、第1期工事では年間8000トンの生産能力を計画する。

DAIZは経済産業省から産業競争力強化法に基づく「革新的技術研究成果活用事業活動計画」に認定されており、中小企業基盤整備機構によるディープテックベンチャーへの民間融資に対する債務保証制度(保証率50%)が使えるようになった。これを活用し、三菱UFJ銀行をアレンジャー、農林中央金庫をコ・アレンジャーとして、金融機関8行が参加するシンジケートローン契約(総額17億円)を締結した。

また、DAIZはパートナー企業と共に、欧州、北米、アジア圏の植物肉マーケットへの積極的な営業を開始している。こちらに向け農林水産省から農林水産物・食品輸出促進法に基づく「輸出事業計画」の認定を受けており、日本政策金融公庫による国産農林水産物・食品の輸出に取り組む事業者向けの融資制度である「農林水産物・食品輸出基盤強化資金」の活用が可能になった。こちらの制度では17億円を調達した。両制度の活用により、デットファイナンス全体に係る費用総額は実質的に年率1%台の低水準に抑制できたという。

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