インテグリカルチャー、マルハニチロ 細胞培養魚肉の共同研究を開始
インテグリカルチャー(東京都文京区)は、マルハニチロと共同で細胞培養魚肉の共同研究を開始したことを2021年8月18日に発表した。世界で高まる魚の需要に対し、環境リスクを最小限にしながら持続可能な魚由来のたんぱく質の供給をするため、今回の共同研究に至った。
インテグリカルチャーは、独自開発の低コスト細胞培養技術「CulNet System」をバイオ領域の新たなプラットフォームとし、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野での活用を目指している。CulNet Systemは、動物の体内の臓器間相互作用を模した環境を擬似的に構築する装置で、理論的にはあらゆる動物の細胞を大規模・安価に培養可能。培養肉をはじめとする用途での活用を想定している。これまでに、ウシと家禽の細胞で同技術の有効性が確認されており、今回の研究ではこれらを新たに魚類の細胞にも拡張して、培養魚肉の世界最速商業化を目指していく考えだ。