三菱ケミカルが小名浜工場を閉鎖へ 関連工場含め27年までに撤退

(※本記事は「いわき民報」に2025年3月31日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

三菱ケミカル小名浜工場
三菱ケミカル小名浜工場

大手総合化学メーカー・三菱ケミカルグループは3月31日、福島県いわき市小名浜字高山の「三菱ケミカル小名浜工場」と、傘下の「新菱いわき工場」について、2027(令和9)年3月末までに製品の生産を終了すると発表した。事実上いわき市からの撤退となる。

三菱ケミカルグループによると、生産するアンモニアなどの化学品に関して、採算性の悪化を理由に挙げており、海外との価格競争や、原材料と物流を巡る費用の高騰が背景にあるという。両工場の従業員は300人弱で、グループ内での配置転換や再就職支援などのサポートを進める。

三菱ケミカル小名浜工場の前身は、1937(昭和12)年に発足した日本水素で、メタノールや硫酸、アンモニアなどの製造を手がけてきた。49年には東京証券取引所に上場。71年に商号を日本化成に変更し、2017(平成29)年に三菱化学の完全子会社となった後、18年に三菱ケミカルに吸収合併され、小名浜工場として操業してきた。

続きは無料会員登録後、ログインしてご覧いただけます。

  • 記事本文残り64%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。