サグリ タイ財閥のCPグループと土壌分析の実証実験を開始

岐阜大学発の農業ベンチャー、サグリ(兵庫県丹波市)は2023年11月4日、バンコクで在タイ日本国大使館、JETROバンコク事務所、タイ財閥最大手のCP Groupが主催で実施した「Rock Thailand#5 Co-Creation of Japan-Thailand : Empowering Growth in ASEAN(ロックタイランド)」において、西村経済産業大臣、CPグループCEOスパチャイ氏の立ち会いの下、衛星データを活用した土壌分析の実証事業をCPグループ傘下のBKP社と共同で行うと発表した。 

今回の実証実験は、タイ東北部のとうもろこし農地を対象に行う予定。サグリの衛星データを活用した土壌分析手法が、従来の土壌分析が要する高価なコストや分析時間を大幅に削減し、安価かつスピーディーに行える可能性が期待されている。また、将来的には今回の分析結果を踏まえ、施肥の最適化による農地由来のカーボンクレジット創出事業も想定しているという。

タイは農作物輸出大国で、とうもろこしは米、キャッサバ、ゴムなどに次ぐ5%のシェアを占める。しかし、土壌分析には多くのコストと時間がかかるため、分析を実施できている農地は限られていた。サグリは2019年のロックタイランド参加を皮切りに、タイ市場への進出調査を開始。2023年1月にはシンガポール法人を設立し、継続的にCPグループとの議論を重ねてきた。

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