USEN-NEXT バーチャルレストラン子会社化でデリバリー市場参入

USEN-NEXT HOLDINGSは9月1日、フードデリバリーブランドのフランチャイズ事業を展開するバーチャルレストラン(東京都中央区)の全株式を取得し、子会社化したことを発表した。同社グループは今後、既存DXサービスに加えて、バーチャルレストランのフードデリバリーブランドをクロスセルしていくことにより、飲食店へ新たな収益機会を提供し、総合的な経営支援を行うことを目指している。 

コロナ発生前(2019年)のデリバリーサービス市場は4183億円程度だったが、2021年には7909億円規模に拡大しており、今後も市場の拡大は続くことが予想されている。今回の経営統合による主なシナジー効果として、同社は、グループの販売チャネル(フィールドセールスやインサイドセールスなど)を活用したバーチャルレストランの新規顧客開拓、既存飲食店顧客基盤に対する「バーチャルレストラン」サービスのクロスセル、USEN Mediaが運営するグルメメディア「ヒトサラ」掲載店舗を通じたデリバリーブランドの拡充などを期待しているという。

2020年設立のバーチャルレストランは、韓国ワッフル業態「Crazy waffle」や飲むチーズケーキ業態 「GOKUCHEE」など、既存厨房設備を活用して導入できるフードデリバリーブランドのフランチャイズ事業を展開。コロナ禍の中、休業や営業時間短縮を余儀なくされた飲食店に対して、新たな収益機会を提供してきた。

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濃厚チーズドリンクとクラッシュビスケットで、手軽に飲めるスイーツとして女性を中心に人気の「GOKUCHEE」