三菱UFJ銀行 インドネシアのフィンテック企業Akulakuに2億ドル出資

三菱UFJ銀行は2022年12月26日、インドネシアを中心に東南アジアでデジタル金融サービスを提供するフィンテック事業者のSilvrr Technology Co., Ltd.(Akulaku社)に2億米ドル(約260億円)の出資を決定したと発表した。Akulaku社への出資を契機に三菱UFJはインドネシアでの事業体制を強化し、アジアの旺盛な金融ニーズを取り込んでいく。 

Akulaku社は2014年設立。主にインドネシアで、Eコマースや加盟店での顧客の購買行動に紐づいたBuy Now Pay Later(後払い決済サービス)などのデジタル金融サービスを提供する。同社サービスは金融浸透率が低いインドネシアにおいて口座非保有層が購買する際の重要な金融インフラとなりつつあり、同社社傘下のBank Neo Commerceは同国において有力なデジタルバンクとしての地位を構築している。 

三菱UFJはアジアを「第2のマザーマーケット」と位置づけており、特にGDPが東南アジア最大で将来にわたって高成長が期待されるインドネシアで投資を活発化している。2019年にダナモン銀行を連結子会社化することで商業銀行の事業基盤を確立し、2022年11月にはPOS(後払い)ローンを提供するHome Credit社を2023年中に5.96億ユーロ(約 870 億円)で買収すると発表している。

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Akulaku社ホームページ