UCC上島珈琲とMIZANI コーヒー豆の麻袋の再活用事業を開始

和紙素材を使用したアパレルブランド「OneLuck」等を運営しているMIZANI(東京都渋谷区)は2022年11月16日、UCC上島珈琲と協業し、コーヒー豆を収容していた使用済みの麻袋を畑の敷わら代用やマルチシートとして二次利用する事業を始めたと発表した。焼却処分によるCO2の発生を抑制することが可能なサステナブルな取り組みであり、麻袋の新しい二次利用法となる。

日本のコーヒー豆輸入量は約39万トン(2020年)と言われ、1年間で600万枚の麻袋が日本に入ってきている計算になる(麻袋1枚の収容量を65㎏で計算)。麻袋を畑の資材として活用することができれば、一般廃棄物で焼却処分され、その時に発生するCO2を抑制することが可能となり、ゼロエミッションに貢献できる。 

今回の事業では、上島珈琲から出る一部廃棄予定の麻袋をMIZANIが買い取り、農家・園芸家・家庭菜園などへ届ける。2021年より鹿児島県の桜島で小規模実証実験を行い、地温の調節や雑草の抑制を目的としたマルチシートの代用として使用できることが確認できていた。2022年9月からは、鹿児島県にある有機JAS認証を取得している諸木農園で中規模実証実験を開始。また、今後は麻袋のJAS認証を取得し、山梨県や栃木県など関東近郊の有機農家でも麻袋を活用してもらうことを検討している。

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