COP27 気候変動ロス&ダメージ支援パッケージを公表

環境省は、2022年11月15日、「日本政府の気候変動の悪影響に伴う損失及び損害(ロス&ダメージ)支援パッケージ」を公表した。エジプトのシャルムエルシェイクで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で、環境大臣の西村彰浩氏が発表した。

パッケージの内容は、これまでも実施してきた人材育成、早期警戒システム整備などの災害前の備えから、災害リスクの管理、より良い復興に向けた支援などをまとめたもの。国際社会と協力しつつ、ロス&ダメージに対する支援を包括的に提供していく、としている。

官民連携して、気候関連サービスや技術の海外展開を促進し、気候変動の被害を抑制する取組にも力を入れる。2022年3月、国連は今後5年間で世界の全人口を早期警戒システムで守るという目標を提示した。これを受け、
日本としては「アジア太平洋地域における官民連携による早期警戒システム導入促進イニシアティブ」を加速する。国連の早期警戒システムを補完するもので、まずは環境省が日本の有志企業と連携して、アジア地域で先行的に早期警戒システムのプロトタイプを構築することを目指すという。

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