パナソニックとMYCITY 「人」起点の空間価値を創出する新会社を設立

パナソニック エレクトリックワークス社は2022年11月2日、ELEMENTSの子会社であるMYCITY(東京都千代田区)と、働く人のウェルビーイングの実現を目指すため、共同出資会社「X PLACE(クロスプレイス)」を2022年12月1日に設立すると発表した。MYCITYの位置情報分析技術とパナソニックの空間制御技術の強みを融合したサービスを提供し、2026年度までに国内の累計サービス導入件数2000件を目標にしている。

新会社のX PLACEでは、執務スペースの座席や会議室の混雑状況、空間環境情報(温度・湿度・二酸化炭素濃度など)をリアルタイムで提供し、様々な課題を抽出することで、オフィスの利用価値を高めるレイアウト改善やオフィス面積最適化を組織状況に合わせて支援する。また、働く人の勤務状況や働いている場所を一元可視化し、組織メンバー間での情報共有化により働き方改革をサポートする。さらに、人々の位置情報分析による照明や空調などの自動制御を行うことで、ウェルビーイングの実現と省エネにも貢献する。

近年、ワークプレイスの分散化など働き方が多様化する中で、個々人にとってより働きやすい環境整備が求められている。また、最近のオフィス改装では、従来の一拠点・固定席型から、自分で働く場所や環境を選択できるABW(Activity Based Working)型を指向するケースが増えており、組織の状況に合わせたレイアウトや快適な空間づくりが重要になってきている。

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