東大経済学研究科発ベンチャー 男女賃金格差を可視化するツールを発売

東京大学エコノミックコンサルティング(東京都文京区)は2022年11月14日、企業が自社における男女賃金差の有無を判断し、原因を理解して必要な行動を取れるよう支援するソリューション「GEM App (男女賃金格差診断ツール)」を発売したと発表した。ダイバーシティー経営を推進する企業等への導入を目指す。 

政府は「女性版骨太の方針2022」で常用労働者数301人以上の企業を対象に男女間賃金格差の開示義務を課す方針を打ち出しており、今後大企業を中心に対応が求められる。

GEM Appは、経済学の知見に基づく統計的処理を加えた計算により、勤続年数や学歴、職種などの要因を排除した、本来の男女賃金差を測定できる。開示義務項目及び解析結果はダッシュボード上で一目で把握でき、多角的分析で格差の要因も解明できる。解析結果の解釈方法や、賃金格差が生じる要因となる要素、その要因を把握するために追加で行うべき分析方法等を説明した手引きやマニュアルも提供する。 

東京大学エコノミックコンサルティングは、東京大学大学院経済学研究科との連携のもと、指定国立大学法人の特定研究成果活用事業制度に基づき設立された株式会社。経済学・会計学・経営学などのアカデミックな知見に基づくコンサルティングサービスを提供している。

東大エコノミックコンサルティング1115

GEM Appは計量経済学に基づいて男女賃金格差を計測できる