京都フュージョニアリングがシリーズDで257億円調達、フュージョンエネルギー商用化加速

京都フュージョニアリングは2026年8月24日、シリーズDラウンドの1stクローズとして、総額257億2000万円の資金を調達したと発表した。内訳はエクイティによる調達が167億2000万円、与信枠・融資枠を含むデットファイナンスが90億円。これにより累計のエクイティ調達額は329億8000万円となった。

同社は、フュージョンエネルギーの実現に不可欠な基盤技術として、プラズマ加熱、トリチウム燃料サイクル、トリチウム増殖ブランケット・熱サイクルの開発に取り組んでいる。今回の資金は、日本・カナダ・米国の3拠点で進める統合実証プロジェクト「UNITY™プログラム」の開発加速と、グローバル事業展開に充当する。

UNITYプログラムは、京都府久御山町の発電統合試験プラント「UNITY-1」、カナダ・オンタリオ州チョークリバーの実規模トリチウム燃料システム「UNITY-2」、米国テネシー州オークリッジのブランケット中性子照射試験設備「UNITY-3」で構成される。UNITY-2はカナダ原子力研究所との合弁会社Fusion Fuel Cycles、UNITY-3はオークリッジ国立研究所と連携して進める。

今回のラウンドには、新規投資家としてIMM Japan 日韓融合ファンド、SiteGround Capital、脱炭素成長型経済構造移行推進機構(GX推進機構)、日本政策投資銀行、東日本旅客鉄道(JR東日本)、Minerva Growth Partnersほか2者が参画した。既存投資家ではSMBCベンチャーキャピタル、京都キャピタルパートナーズ、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、大和企業投資、DBJキャピタル、三菱UFJ銀行が追加出資。デットファイナンスは三井住友銀行、京都銀行、三井住友信託銀行、みずほ銀行ほか1行が引き受けた。

同社の累計受注契約は140億円を超え、短期的には100億円規模の売上を目標に掲げる。代表取締役CEOの小西哲之氏は「今回のラウンドは、当社への期待であると同時に、フュージョンエネルギーが研究開発の段階から産業化に向けた新たな局面へ移行しつつあることを示すもの」としている。