キリン 生成AIをビールのマーケティングに実装する検証を開始
キリンホールディングスは2023年12月19日、キリンビールが販売する「キリン 氷結」ブランドをはじめとしたレディ・トゥ・ドリンク商品の新商品開発工程において、生成AIを活用したAIペルソナを構築・導入すると発表した。これにより、顧客理解の質の向上と、スピーディな商品開発を目指す。
同社はインタビュー調査から得た顧客の声を生成AIに学習させ、「キリン 氷結」ユーザーのAIペルソナを構築。商品コンセプトやフレーバーに対する質問を与えることで、顧客インサイトの抽出を疑似的に行い、商品開発に利用する検証を進めていく。
飲料の新商品開発工程では、ブランド戦略や過去に発売した商品の動向を参考としながら、守るべきところ、変えるべきところ、どう新しく見せられるかといった、新しい商品コンセプトを検討していく工程がある。この工程では顧客に対してインタビュー調査を行うが、平均50時間と多くの時間がかかるため、新商品開発期間が長期化する傾向があった。同社は、今後もデジタル技術を活用したイノベーティブな商品開発手法を取り入れたいとしている。
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