土屋鞄 国内初となるキノコの菌糸体由来素材を採用した新製品発売

土屋鞄製造所は、キノコの菌糸体から生まれたレザー代替素材「Mylo(マイロ)」を採用した新製品3型を2022年12月15日より、一部直営店舗とオンラインストアにて数量限定、先着順で発売すると発表した。「土屋鞄製造所(大人向け鞄)」「objcts.io」の2ブランドの製品で、Mylo製品の発売は、国内ブランドでは初となる。また、販売に先駆け、10月15日の「きのこの日」に合わせて、10月15日(土)〜12月28日(水)まで、実物に見て触れられる店頭展示イベントを開催する。

Myloは、キノコの菌糸体(菌が構成する、根のような糸状の組織体)から生まれたレザー代替素材。「マッシュルームレザー」ブームの火付け役となった。キノコの菌糸体85%と再生繊維15%で仕立てたシートの表面にポリウレタン樹脂をコーティングしており、キノコの菌糸体が持つ微細な繊維で、本革のように柔らかな手触りと上質感のある風合い、十分な強度を実現している。 

土屋鞄は2022年5月に国内ブランドとして初めて、Myloを開発した米国のバイオテック企業、Bolt Threads(ボルト・スレッズ)と、Myloを採用した新素材モデル6型の共同開発を発表。素材の特性が本革と異なるため、サンプル制作や強度・使用試験など約1年で20回以上の試作を重ね、Myloならではの製造技術を確立した。今回はその内、ミニ財布とウォレットバッグ、初公開となるiPhoneケースの計3型を製品化し、発売する。

ニュース1_土屋鞄2210