資生堂 動作認識でスキンケア指導するアプリを開発、CESで発表
資生堂は、化粧品ユーザーが同社の美容術を適切に実施することをサポートするアプリを開発した。2024年1月9日~12日に米ラスベガスで開催されているデジタル技術の見本市「CES 2024」で発表した。
今回発表した「Beauty AR Navigation」は、AIを用いて細かい手の動きを検出する動作認識技術を活用している。これと、資生堂が150年にわたって培ってきた美容法や感性化学領域の知見を組み合わせた。同社の美容術のポイントとなる、化粧水や乳液を塗布する順番や方向、力のかけ具合などの対面指導が不可能な場合でも、スマホやタブレット端末でインタラクティブに正しい手技が習得できるようにした。
具体的には、ユーザーの美容動作をスマートフォンやタブレット端末などのカメラで認識、分析する。そして、資生堂の専門技術者の「お手本」の動作から設定した適切な手の方向や速度などの動作をアプリから伝授する。リアルタイムかつ直感的に理解できるよう、ユーザー自身の映像に重ねられた仮想の「手」の動きやナレーションなどを活用する。
このアプリには、ユーザー自身が行う美容法を定量的に評価する機能もある。お手本の美容動作と、ユーザーの美容動作の手の位置や速度の比較解析を実施するもので、上達に向けた長期的なモチベーションを上げる効果を期待している。
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