英国の「CO2鉱物化」スタートアップと資本業務提携 住友商事

住友商事は2022年11月18日、二酸化炭素(CO2)の鉱物化サービスを提供する英国のProtostar Group Limitedと資本業務提携したと発表した。脱炭素ビジネスの開発・展開に共同で取り組む。

Protostar Groupは2020年設立。CO2を鉱物化する技術を保有し、世界で唯一、かんらん岩(地球内部を構成する岩石)を利用したCO2鉱物化に取り組んでいる。一定の条件でCO2を水に溶解させ、地下のかんらん岩に圧入し、化学反応によって鉱物として固定化する。 

CO2鉱物化は、CO2を地下に恒久的に固定できるため、永続性・安定性などの観点から注目されている。すでに小規模な実地での実証に成功、大規模商業化を目指しており、大気中CO2直接回収事業者やCO2排出企業などに対して鉱物化をサービスとして提供していく。 

住友商事はProtostar Groupに、鋼管事業や資源開発事業などを通じて長年蓄積してきた知見やネットワークを生かし、事業開発および掘削技術・地下評価などに関する技術支援を行う。さらに製鉄、発電、天然ガス、アルミ精錬、水素・アンモニアなどの住友商事の事業領域で共同で脱炭素ビジネスを開発する方針。

ニュース3_68072 CO2回収から鉱物化までの流れ