Oishii Farm 米で世界最大級の植物工場「メガファーム」を稼働
米国を拠点にサステナブルな農業の実現を目指すOishii Farm Corporation(米国ニュージャージー州)は2024年6月4日、サステナビリティと自動化を追求した世界最大級の植物工場「メガファーム」を米国ニュージャージー州で稼働させたと発表した。
メガファームは完全閉鎖型の植物工場で、サッカーコート3面分以上に相当する2.2万㎡の敷地面積を有し、中にはいちごの農場ユニットが複数並ぶ。各農場ユニット内では、温度・湿度・二酸化炭素・光・風速などのあらゆるパラメーターを自動制御し、いちごの成長に最適な環境をつくり出した。また、AIを用いた独自技術により、室内でのハチによる受粉を実現させ、年間を通して高品質な日本のいちごの生産を可能にした。
メガファームの稼働により、同社のいちごの収穫量は、前農場と比較して約20倍に飛躍的に向上。同社は今後、ホールフーズ・マーケットなどの小売パートナーを通じて、米国東海岸における販売地域の拡大を目指す。また、メガファームではエンジニアや農場担当者、施設管理者など100名以上をすでに採用しており、周辺地域の雇用創出にも貢献している。
同社CEOの古賀大貴氏は、「Oishii Farmは、日本の伝統的な農業と工業の技術を基盤に、世界的な社会課題の解決に取り組んでいます。農業の持続可能性が危ぶまれる中、今回のメガファームの稼働は、過去たった2年間での飛躍的な技術の進化、そして、サステナビリティと高生産性の両立を実現した新たな農業の形を示す、未来に向けての大きな一歩だと考えています」とコメントしている。
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