JaDHA 健康アプリへのAI利用でガイドラインを策定

デジタル技術を活用した健康・疾病管理の企業横断的研究組織である日本デジタルヘルス・アライアンス(JaDHA)は、ヘルスケア事業者が生成AIを活用するためのガイドラインとして、「ヘルスケア事業者のための生成AI活用ガイド」を策定したと2024年1月18日に発表した。「デジタルヘルスアプリの適切な選択と利活用を促す社会システムWG」にて検討した。このWGにはベンチャー企業をはじめ、医薬品企業、IT企業などヘルスケア領域に関わる幅広い分野の企業11社が参画している。

ヘルスケア領域は、利用者の健康や生命に関わり、特に機微性の高い要配慮個人情報を取り扱うという特性がある。ガイドライン策定の目的は、ヘルスケアサービスを提供する事業者が、生成AIによる多様なサービスを創出し、利用者が安心してサービス選択できる環境を構築すること。

ガイドラインでは、生成AIを活用したサービスを設計・開発・提供する際に留意すべき事項として、(1)活用する基盤モデルの選定、(2)さまざまな場面での適切なデータの取り扱い、(3)アウトプットの信頼性確保や利用者への適切な説明、(4)ヘルスケア領域での規制面、の4項目にまとめた。ガイドラインとは別に、留意すべき点を簡便に確認できる「ヘルスケア事業者の生成AI活用時のチェックリスト」も作成した。

JaDHAでは、ガイドラインを今後の技術の進歩に合わせて適宜見直していく予定だ。生成AIを活用したヘルスケアサービスが、安全・安心な状態で市場に提供されることを実現するため、規制改革の在り方なども検討する。

■事業構想大学院大学出版部 編集/ライター経験者を募集■
事業構想大学院大学出版部では、編集/ライター経験者を募集しています。応募に関する詳細はこちら