INPEX、大阪ガス メタネーション大規模プラントの建設を開始
INPEXと大阪ガスは、合成メタン(e-methane)を製造するCO2メタネーションプラントの本工事に着手したと2023年10月24日に発表した。都市ガスの脱炭素化を目指して、INPEXが国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択された、家庭用1万戸分に相当する400Nm3-CO2/hの試験設備。これまでは予定地の造成工事を進めていた。
試運転・運転開始は2025年度中を目標としている。試験設備は、メタネーション、原料供給とユーティリティーの設備などから成り、INPEX長岡鉱場(新潟県長岡市)越路原プラント内で回収した二酸化炭素を用いて、e-methaneを製造する。この実証事業で製造した合成メタンはINPEXの都市ガスパイプラインへ注入し、エネルギー源として使われる予定だ。
メタネーション反応器パッケージはDaigasガスアンドパワーソリューションが、越路原プラントと接続する連絡配管工事を植木組が、その他の試験設備一式を千代田化工建設がそれぞれ担当する。大阪ガスは、石油系原料を用いて都市ガスや代替天然ガスを製造していたことから、合成メタン製造のための触媒技術や大量生産に関する設計ノウハウなどを持ち、これを用いてCO2メタネーション設備の設計とプロセスの最適化を進めている。
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