アサヒ飲料とダイドードリンコ 自動販売機事業で提携し新会社設立

アサヒ飲料は2022年9月16日、ダイドードリンコと自動販売機事業に関する包括的業務提携契約を締結したと発表した。提携内容は「直販事業の一体的運営」「相互販売」「製造受託」「環境領域の協業」の4つで、自動販売機事業を運営する新会社のダイナミックベンディングネットワークを2023年1月に設立する。

ダイナミックベンディングネットワークは共同株式移転により設立し、ダイドードリンコの100%出資子会社であるダイドービバレッジサービス、ダイドービバレッジ静岡、ダイドーベンディングジャパンの3社と、アサヒ飲料の100%出資子会社であるアサヒ飲料販売、九州アサヒ飲料販売、ミチノクの3社を統括する。

新会社では、ダイドードリンコがノウハウを持つIoT技術を活用したオペレーションシステムの展開により、直販事業の一体的運営を行う。それにより、オペレーションスピードや品質管理能力、生産性の向上だけでなく、労働負荷の低減による将来的な人手不足、人材確保という課題の解決も図っていく。

また、両社は2018年以降、主力ブランドの相互販売を行ってきた。2018年3月からは「三ツ矢サイダー」「カルピスウォーター」をダイドードリンコの自動販売機で販売し、2019年3月からは「ダイドーブレンド微糖 世界一のバリスタ監修」をアサヒ飲料の自動販売機で販売している。今後は、2023年3月以降にダイドードリンコの自動販売機で「ウィルキンソンタンサン レモン」「モンスターエナジー」の2品を販売し、アサヒ飲料の自動販売機で「ダイドーブレンド デミタス微糖」の販売を予定している。商品の相互販売により両社の主力ブランドの顧客との接点を拡大し、さらなる飲用機会の拡大と自動販売機の魅力度向上を狙う。

ニュース1_0916