北海道発の専門商社ナシオ お菓子売場の未来を共に描く


札幌に本社を置くお菓子の専門商社、ナシオは、無添加のお菓子を販売するプライベートブランドのノースカラーズなどを通じて競合他社との差別化を図っている。常に新しいものを生み出し続けられるよう、社内ではクリエイティビティに特化した組織づくりも進めている。

平 元彦
(ナシオ 代表取締役社長)

リテールサポート型専門商社
2008年から全国展開

ナシオは1911(明治44)年に、北海道・北見の雑貨店として創業。1914年には菓子問屋を開業し、道内の菓子卸売業者として成長した。1994年には、東京ナシオを設立。その後は2008年の全国展開を転換点とし、新しい時代のリテールサポート型専門商社として大きく舵を切った。

創業100周年を迎えた2011年には、地域のメーカーとのタイアップで、北海道の食材を使った商品を開発・販売する企業のノースカラーズも設立した。ノースカラーズでは食品添加物を使わず、国産原料のみを使用した「おいしい純国産シリーズ」など、健康志向の消費者が安心して食べられるお菓子を提供している。

ノースカラーズのおいしい純国産シリーズは、国産原料の使用と、添加物不使用を特徴としている

「ノースカラーズ事業は注力ポイントの1つで、競合他社との徹底的な差別化に向けたツールとして立ち上げました。健康というキーワードでは、業界大手の企業はカルシウムやプロテインなどを添加した機能性表示食品を販売することが多く、無添加を打ち出している取り組みは珍しかったため、そこにビジネスチャンスがあると考えました。こういうニッチなところで、しっかりトップを取っていきたいです。ノースカラーズでは、毎月お菓子を届ける『安心おやつの定期便』も展開し、好評を得ています」とナシオ代表取締役社長の平元彦氏は語る。

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