アマダ 金属加工機械グローバルメーカーの成長戦略
1946年創業の金属加工機械メーカー、アマダは革新的な技術や商品の開発を通じて成長してきた。昨年は業界世界最大規模の生産革新を提案する最新鋭施設「アマダ・グローバルイノベーションセンター(AGIC)」も開設し、顧客との共創で、さらなる変革と成長を目指す。
幅広い用途で使われる
金属加工機械の世界的メーカー
アマダは1946年、終戦後の軍需工場に残った旋盤を用いて個人経営の小さな機械修理工場からスタートした。現在は金属加工機械のグローバルメーカーに成長し、アマダグループは子会社・関連会社を含めて約90社で構成される。
同社はメーカーだが、金属加工機械や器具の製造だけでなく、販売・修理・保守・点検・検査まで一貫して行う。板金、微細溶接、切削、研削盤、プレス自動化ソリューションの5事業を中心に加工機械を取り扱うほか、それらを制御するソフトウエアや周辺装置、金型、メンテナンスも提供している。
「アマダの機械は国内外の著名なメーカーを含め、あらゆる業種の製品の製造に使われています。例えば、鉄道車両やホームドア、自動車、建設機械、家庭のキッチンなどがあります。金属が使われている製品の製造では、ほぼ私たちの機械が使われます。金属を切る、曲げる、付ける、削る、型で抜く、コイルを作るといった様々な機械の開発、製造、販売、サービスまで一貫して提供しています」。
アマダ代表取締役社長執行役員の山梨貴昭氏は、こう説明する。約70年の歴史では、2つの大きなターニングポイントがあったという。1つ目は、1971年に板金加工の先端技術を吸収するため、米国にU.S.アマダを設立した時期だ。同社が開発した「NC(数値制御)タレットパンチプレス」は当時、最大の課題だった穴あけ加工の合理化を解決した画期的な商品となった。
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