強い企業は社員が失敗を恐れずに挑戦し、失敗から学ぶ

鎌田正彦氏が28歳で創業したSBSホールディングス。物流業界の競合は名だたる大企業ばかりだったが、M&A戦略と「絶対に会社を倒産させない」という不屈の精神で、売上高4000億円超の企業に成長させた。「重要なのは失敗を恐れず挑戦し、そこから学ぶこと」と語る鎌田氏に、同社の発展経緯を聞いた。

鎌田 正彦(SBSホールディングス 代表取締役社長)

物流業界で生き残るため
M&A戦略で事業規模を拡大

SBSホールディングス(以下、SBS)の創業は、1987年。鎌田正彦氏が高校卒業後に入社した佐川急便で8年間働いた経験を活かし、配送事業を行う「関東即配」を立ち上げたのが始まりだ。当時の物流業界は、数千億円以上を売り上げる一握りの大手が市場を独占し、小規模事業者はそれらの下請けや孫請けにならなければ仕事が取れない状況だった。そうした厳しい環境の中、同社は「首都圏の即日配送」という革新的サービスで市場を開拓。創業5年で年商25億円を売り上げるまでに成長した。

国内からグローバルSCMまで最適な物流を設計

「その時、この会社の売上を10年で100億円、20年で1000億円、30年目には2000億円に成長させようと決意しました。小さなアリが巨大なゾウに挑むような計画ですから、30歳を過ぎたばかりの若造がそんな数字を達成できるわけがないと、みんなに言われました」と鎌田氏は当時を振り返る。

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