「地域共創×金融」で社会課題を解決し、地域価値を向上
山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行をグループに持つ、山口フィナンシャルグループ。「リージョナル・バリューアップ・カンパニー(地域価値向上会社)」を目指して、地域エコシステムを生み出す体制を整備すると共に、金融モデルの進化を図っている。
地域共創と金融の進化
両輪で地域価値を上げる
2006年に山口銀行ともみじホールディングスの株式移転によって誕生した、山口フィナンシャルグループ(山口FG、本社:下関市)。現在は、山口銀行・もみじ銀行(広島)・北九州銀行(福岡)という県境を越えた3エリアの銀行を傘下に置く広域金融グループとして、それぞれの地域に根差しながらも共に成長を目指している。近年は、他にはないユニークな地方創生の取り組みで存在感を増してきた。そんな同グループで主に地方創生の分野をリードしているのが、2020年に50歳で社長兼グループCOOに抜擢されたのが椋梨敬介氏だ。
2019年、山口FGは中期経営計画で独自のビジョンを打ち立てた。「志を以って地域の豊かな未来を共創する」をミッションに掲げ、目指す姿は「金融の枠を超えて、圧倒的な当事者意識を以って地域を巻き込み、社会課題を解決するリージョナル・バリューアップ・カンパニー(地域価値向上会社)」だ。その背景を、椋梨氏はこう語る。
「地方では人口減少や産業の衰退が進み、デジタル化が遅れがちですが、地域全体の価値を上げていかなければ、我々の存続はありません。従来の金融機関の常識にとらわれることなく、我々一人ひとりが自分事として考え行動し、地域の社会課題を解決しながら、多様な観点から地域の価値を向上させていくつもりです」
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