サステナブル・ツーリズムの先へ 沖縄から世界水準の観光を実現

沖縄の魅力を発信するプラットフォームとなる民間観光案内所を開設し、国内外の旅行者へ観光情報を提供するとともに、県内の離島の住民をつないできたアンカーリングジャパン。同社代表の中村氏に、事業の発展の経緯と、実現を目指す新たな沖縄観光について話を聞いた。

中村 圭一郎(株式会社アンカーリングジャパン 代表取締役)

沖縄型エコツーリズムを実践

沖縄県の主要産業である観光業。昨今のコロナ禍で大打撃を受けているが、2018年度には観光客数が1000万人を突破するなど、好調に拡大を続けてきた。その中でも、「エコツーリズムと持続可能な観光」を軸に、沖縄観光の新たな在り方を牽引してきたのが、アンカーリングジャパン代表取締役の中村氏だ。

「沖縄に完全移住する以前の2000年には、オーストラリアで現地のツアー会社やDMOなどを見てまわっていました。そこで、自然を守りつつ地域住民と調和し、持続可能な観光を実現している世界基準の観光を多く目の当たりにしました。そして、日本の観光産業もこれからもっと改善・工夫ができるはずだと思ったのです」

1998年当時、沖縄ではサンゴの白化現象が深刻化し、問題視されていた時期でもあった。そこで中村氏は、まず自らが沖縄の自然を活かすエコツーリズムを実践しようと思い立ったという。2002年に沖縄で地域観光ガイドを始め、2005年に民間観光案内所「アーストリップ」を開設。旅行者への観光情報を提供とともに、地域の魅力を発信するプラットフォームとして、県内の地域・離島の人々をつないできた。そのうち、次第に自治体や観光協会と連携する機会が多くなった。各市町村の現地に赴き、多様なステークホルダーを巻き込みながら、広域観光連携をコーディネートしていく仕事が増えていったという。

民間観光案内所「アーストリップ」

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