沖縄科学技術大学院大学 地域連携で「株式会社沖縄」の実現へ

政府主導で設立された沖縄科学技術大学院大学(OIST)。そのOIST の知名度を高め、沖縄の振興と自立的発展にも寄与したいと奮闘しているのが、同学の最年少管理職で戦略リレーションシップスペシャリストの下地邦拓氏だ。地域や企業との連携事業の現状と、今後の展望について話を聞いた。

下地 邦拓(沖縄科学技術大学院大学 学長オフィス 戦略リレーションシップスペシャリスト)

研究成果というアセットを
様々な形で地域にシェア

沖縄県恩納村にある沖縄科学技術大学院大学(以下、OIST)は、「沖縄の振興と自立的発展」「世界の科学技術の発展」に寄与することをミッションに掲げ、2012年9月に開学した。40以上の国や地域から集まった学生217人(2020年9月時点)のうち8割が外国籍で、学内の公用語は英語。2019年には英科学誌ネイチャーを発行するシュプリンガー・ネイチャー社が発表した「質の高い論文の割合を示すランキング」で世界9位に評価された。

OISTの全景

「開学10年の節目となる2022年は、沖縄県返還50周年のタイミングとも重なります。世界最高水準の研究機関として、ある程度認められる存在になってきたので、今後は沖縄の振興と自立的発展にどのように寄与できるかを考えていきたいです」と語るのは、OISTに昨年8月に入職し、学内唯一の「戦略リレーションシップスペシャリスト」として働く下地氏だ。30歳という若さながら、米シンクタンクや日本の外資系コンサルティング会社での経験を活かし、OISTと県内外の企業との連携や、地域コミュニティ向けの情報発信やプログラム構築に取り組んでいる。

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