2019年5月号
購読申込み のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

新規事業の「壁」を越える

M&Aで発展してきたオリックス 成功する新分野の選び方

渡辺 展希(オリックス業務執行役員 新規事業開発部長)

0
​ ​ ​

リース会社から出発し、活発なM&Aで社業を拡大・成長させてきたオリックス。新規事業の成功のカギは、原則として既存事業から隣の事業分野への進出だが、社会の大きな流れを見て、時にはそのセオリーを破った投資も行う。

渡辺 展希 オリックス業務執行役員 グループ戦略部門 社長室管掌 新規事業開発部管掌 兼 新規事業開発部長

リース会社として設立され、現在は不動産、生命保険、銀行、事業投資から球団運営まで、幅広い事業を手掛けるオリックス。同社がここまで多角化したのは、M&Aを通じて積極的に新規事業に取り組み、成功させてきた歴史があるからだ。同社業務執行役員で、新規事業開発部長を兼任する渡辺展希氏に、同社の新規事業開発について聞いた。

M&Aで始める新規事業

オリックスでは、既存事業を推進する部署でも、新規事業に積極的に参入する風土がある。このような組織において、新規事業開発部が担ってきたのは、専門知識が必要な業務、特にM&Aのプロセス管理だ。現場では難しい企業価値の評価から契約の締結に至るまで、渡辺氏らのチームは様々な部署の新規事業開発を支援してきた。

「新規事業を立ち上げる方法には3種類あります。全くの0から立ち上げる社内スタートアップ、M&Aによる外部事業の獲得、ベンチャー投資です。近年のオリックスの新規事業開発は、結果としてM&Aが主流でした」と渡辺氏は話す。

オリックスの事業は、自社が手掛けている隣接分野への進出で拡大していった。既存事業とのシナジーを重視しつつ、地道に事業の拡大を継続した結果が現在の姿と言える。具体的には、「プロダクト・サービス」と「顧客」を新旧の2軸で分析し、そのどちらかが新しい分野であれば、有望な新規進出分野と認識している(下図)。

オリックスの新規事業の展開

「顧客」と、「プロダクト・サービス」の新旧で分類し、どちらかがが共通する隣接分野に進出するのが定石だ。技術革新による新市場の誕生や社会情勢などにより、全く新しい分野に進出したケースも少数ながら存在する

 

「例えば、顧客は新しいが、サービス・プロダクトは既存、というビジネスの例として、空港コンセッションがあります。空港の運営は商業ビルの運営と重なる点が多いことから、自社で既に持つ資源を活用できました」と渡辺氏は言う。

残り60%

0
​ ​ ​

バックナンバー

メルマガで記事を受け取る

メルマガ会員限定で、
ピックアップしたオンライン記事を
毎日お届けします。

以下でメルマガの登録ができます。

購読申し込みで全記事が読める

2018年4月号「SDGs×イノベーション」完売!

会員になって購読すれば、バックナンバー全記事が読めます。PC・スマートフォン・タブレットで読める電子ブックもご用意しています。

バックナンバー検索

注目のバックナンバーはこちら

最新情報をチェック。

会員になると 最新「事業構想」が読み放題。さらに

会員の特典をもっとみる