2019年5月号
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新規事業の「壁」を越える

なぜ日本のCVCはうまくいかないのか 米国のICT企業に学ぶ

倉林 陽(DNX Ventures マネージングディレクター)

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なぜ米国と異なり、日本のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の多くが、成功を収められないのか。日米大手企業でCVCに従事し、多くの投資実績を持つ倉林陽氏が、日本の大手企業が抱える課題と求められる取り組み、これからの展望を語る。

倉林 陽(DNX Ventures マネージングディレクター)

米国の先進事例に学ばない日本

――倉林さんは日米の第一線で、VCの実務経験を積んできました。日本のCVCの課題について、どのように見ていますか。

倉林 あくまでICT産業を前提にした話ですが、米国では、多くの企業がCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を活用したベンチャー投資を活発に行って、自社の成長につなげています。

日本でもCVCは増えていますが、いまだ米国程の成功を収めている事例は少なく、その原因の1つは、大手企業が米国におけるCVCの成功要因を踏襲できていないからだと思います。

私がこうしたことを言うと、「米国を礼賛している」と捉える方もいるかもしれませんが、シリコンバレーのICT企業がイノベーションを創出し、世界で競争に勝っているのは「事実」。シリコンバレーのベンチャー企業には世界で一番のテクノロジーとタレントがいるわけですから、大手企業がそれをどう取り込んできたのかを参考にするのは当然です。日本企業は謙虚に学ぶべきです。

私が拙著『コーポレートベンチャーキャピタルの実務』を出したのは、データを積み上げて、米国の成功事例を参考にすべきと実証的に示すためです。

2010年以降に設立された主要な日本のCVC一覧

出典:倉林陽著『コーポレートキャピタルの実務』(中央経済社、2017)

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