2017年6月号
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ファッションの新事業

「本質的価値と感動を追求」 エアークローゼット天沼代表の視点

天沼 聰(エアークローゼット代表取締役CEO)

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ファッションレンタルサービス『エアークローゼット』は、開始からわずか2年で、女性10万人以上の支持を集める規模に急成長した。その理由はどこにあるのか。エアークローゼットの天沼CEOに、同社とのコラボを進める伊藤園の小笠原氏が聞いた。

エアークローゼット 代表取締役 CEO 天沼 聰 氏
ゴールドスミス・カレッジ(ロンドン大学)卒業後、2003年にアビームコンサルティングに入社。2011年楽天に転じてグローバルマネージャーを経験。2014年ノイエジーク(現エアークローゼット)を設立、2015年2月にファッションレンタルサービス「エアークローゼット」を開始。

ぶれない「目的」を持つ

小笠原:エアークローゼットはどのように生まれたのでしょうか。

天沼:私はコンサルティング会社や楽天のグローバルマネージャーを経て起業しましたが、3つの軸で事業を考えました。まず、インターネットを活用したもの。次に、人と人を繋ぐシェアリングエコノミーの概念を取り入れること。そして、ライフスタイルをより良くする衣食住に近接したサービスであること。創業メンバー3人で100以上のビジネスモデルを考えましたが、3つの条件に合致し、一番たくさんの笑顔を生めそうなのが、洋服のレンタルサービスでした。

消費者、とくに女性は年齢を重ねるごとに多忙になり、ゆっくりとファッション誌やテレビを見る時間が減っていきます。どうしても、自分に似合うであろう洋服やコーディネートに狭まっていき、クローゼットの中が同じブランド、似た色やデザインの洋服ばかりになってしまいます。私達は、忙しい人が生活リズムを変えずに、新しい洋服にどんどん出会えて、ファッションの固定概念を溶かしてくれるサービスとして『エアークローゼット』を考案しました。登録された好みのスタイルやお気に入りアイテムの情報から、スタイリストが1点1点アイテムを選定して配送する月額制サービスで、返送料やクリーニング料も不要です。

小笠原:エアークローゼットのボックスを開けると、自然に笑顔になるし、着てみたくなる。ある人は、何も用事がないのに新しい洋服を着て出かけてしまうと話していました。これは、すごいことだと思います。

天沼:私達は洋服を届けたい訳ではないのです。“わくわくする洋服との出会い体験”を届けることが本質的な目的です。レンタルやシェアリングといったビジネスモデルはあくまでも手段であって、目的は別に持つべきです。IT業界のビジネスモデルを異分野にコピーすることが流行りですが、目的がなければ、今あるビジネスモデルはコピーできても、その先にあるビジネスモデルは実現できません。私はウォルト・ディズニーの「人にクリエイティビティがある限りディズニーランドは完成しない」という言葉が大好きなんです。消費者が求めるものは絶えず変化する。ディズニーランドのように、事業者側も意志や目的を持って変化していかねばなりません。

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