薄さ2mmの老眼鏡、世界へ 「地元の自慢」になることが成長の礎

老眼鏡の分野には、サングラスにおける『レイバン』のようなブランドが存在しない。そこに着目したのが、眼鏡産地・鯖江の中小企業、西村プレシジョンだ。グッドデザイン賞の受賞などで評価を確立し、海外展開にも力を入れている。

2mmの老眼鏡「ペーパーグラス」は、折り畳み時には長財布にも収まるスリムさ、栞のように本などに挟めるコンパクトさで、携帯性が人気となっている

薄さ2mmの老眼鏡――。多くの人がこの言葉を一瞬、いぶかしく思うも、それを実際に手にすると驚きと感動をもって、思わず納得する。その製品とは『Paperglass(ペーパーグラス)』。1993年10月に設立された西村プレシジョンが、2012年9月に自社ブランドとして販売を始めた老眼鏡である。

「サングラスと言えば『レイバン』というように、各分野に代表的ブランドがありますが、老眼鏡にはなかった。だったら、自分がそれをつくればいいと考えたのです」と、社長の西村昭宏氏は語る。ペーパーグラスは、世界的ブランドを目指して少しずつ、そして着実に世界へと広がっている。

ネット販売で苦境を打開

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