ネットと電球、繋げた先の商機

新機軸の照明システム「hue」(ヒュー)を発売した、グローバルメーカーのフィリップス。事業構想大学院大学サロンスピーチに、同社日本法人の久保徳次氏を迎え、その製品開発と事業展開における大胆な取り組みを聞いた。

アプリを使って「リラックス」「集中」「読書」など生活に合わせた照明をアレンジできる

暮らしを演出するLED照明

フィリップスのLED照明システム「hue」は、1600万色以上の発色を誇るLED電球に、多彩な調光や照明操作を可能にするスマホアプリを組み合わせたコンシューマ製品だ。魅力は様々なニーズに応えられる柔軟さで、昼白光や暖色光といった馴染み深い光のほか、暮らしの時間を演出する多様な光を作り出せる。操作にスマホを採用したことで、遠方からの操作やユーザーの位置情報に応じた照明の自動管理など、操作面での柔軟性も達成している。

久保氏はhueの誕生をこう語る。

久保徳次氏 フィリップス エレクトロニクス ジャパン ライティング事業部 マーケティングマネジメント

「弊社は照明機器では世界最大のシェアを持ちますが、LED照明の普及に伴い、機器販売と交換を中心とした従来のビジネスモデルから、システム構築とメンテナンス中心のモデルへ転換を図っています。その一環として、『ネットに繋がる照明』というアイデアから生まれたのがhueでした。hueの開発期間は構想からわずか1年です。新ビジネスに掛ける熱意と照明の分野で培ってきた自社の力を再認識でき、嬉しい驚きがありました。欧米市場が中心ですが、リリース後は相当な反響を呼んでいます」

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り70%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。