農家の「日常の味」が生んだ人気店

農産物直売所の設立・運営から始まった農家の主婦たちの取り組みは、地元名産の野菜を活用した農家レストラン経営へと発展。自らの思いを大切にしながら、“行列の絶えない”人気店をつくり上げている。

農家の主婦たちが「自分たちのできること」で地元の活性化に挑戦

126席ある広々とした店内には連日多くの客が来店する。野菜を中心に80種類ほどのメニューが並ぶ、中津川市のビュッフェ型農家レストラン『バーバーズダイニング』である。

特徴的なのは、高級野菜「ちこり」を使ったサラダや天ぷら、漬け物などがあることだ。「私たちは、ちこりのおいしさや食べ方を発信する役割も担っていると考えています」と、レストランを運営する会社「菜っちゃん」の代表取締役社長、後藤展子氏は言う。

このレストランには、他にも地産地消、農業の発展、食育など多くの思いが込められている。

野菜の直売所から始まった

後藤社長は中津川市の専業農家に嫁つぎ、しばらくの間は家と畑を往復するだけの毎日だったという。しかし女性の社会参画という風潮の後押しもあり、農業婦人クラブに参加して視野を広げた。

後藤展子 菜っちゃん 代表取締役社長

多くの研修や仲間との語らいで、一人ではできないことも、思いを共有することでいろいろなことができるのではないかと思えた。そして、農業委員に推薦されて農業者の代表として活動しているとき、その思いが具体的に動き出した。

「商店街の空き店舗対策で声がかかり、野菜の直売所『アグリハウス菜っちゃん』を始めました」

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