日本の「中心」で物流を進化

名古屋に近く、陸・海・空の交通ネットワークが充実する岐阜県。大手通信販売会社の千趣会は、美濃加茂に新たな物流拠点を設けることを発表。物流を高度化してサービスの充実を進め、オリジナル商品開発で競争力強化を目指す。

千趣会は、美濃加茂のソニーの工場跡地に延床4.6万m²の物流センターを新設

千趣会グループが新たな物流拠点に選んだのは、昨年3月末に閉鎖されたソニーの美濃加茂工場の跡地。この場所を購入し、新たにディストリビューションセンター(DC。商品の保管、加工、仕分け、配送などを行う大型の物流センター)として活用する。稼働開始は、来年上期の予定だ。

千趣会は同じ中部エリアの可児市にもすでにDCを保有している。今回、美濃加茂DCの新設へと踏み切ったのは、可児DCと連携して物流の効率化や外部倉庫の集約化、コスト削減やリードタイムの短縮が期待できるからだ。

千趣会のグループ会社、ベルメゾンロジスコ代表取締役社長の北原義春氏は、こう語る。

北原義春 ベルメゾンロジスコ 代表取締役社長

「当社の顧客の9割以上が女性で、近年、多様なカテゴリの商品を同時購入される傾向が増えています。そういった背景もあり、1ヵ月の平均取扱い品番数は20万を超えており、業務オペレーションの見直しや、お届け時の荷分かれと配送スピードの向上が大きな課題となっていました。そこで今回、中部エリア(可児DC・美濃加茂DC)を中心に物流ネットワークの再編成と生産性の向上を図り、よりスピーディーなお届けとコストダウンを実現させます」

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