2014年5月号

MPDレポート

本学初の「事業構想修士」誕生

月刊事業構想 編集部

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事業構想大学院大学の「2013年度学位記授与式」が3月15日に東京・青山ダイヤモンドホールにて開催された。本学初の修了生として、33名に事業構想修士(MPD)の学位が授与された。

事業構想大学院大学の「2013年度学位記授与式」が3月15日に東京・青山ダイヤモンドホールにて開催された。本学初の修了生として、33名に事業構想修士(MPD)の学位が授与された。

今後の決意を語る修了生代表の田中恵氏。

式の冒頭では、東英弥理事長、野田一夫学長が式辞を述べ、「事業構想の実現に向けて期待し、応援していきたい」と熱いエールが送られた。修了生代表として、田中恵氏が挨拶。「たくさんの気づきと刺激がある2年間。自分を改めて見直し、今と未来を見通す『目』と、新しいことにチャレンジする『力』をいただきました。新しいスタートラインに立ち、この大学院で得た大切な事業の「種」を自分の中に持ち、たとえ小さくとも、ちゃんと花を咲かせることを約束します」と話すと、他の修了生も力強くうなづく姿が見られた。

クレディセゾンの林野宏社長からは「ゲスト講師として大学院へ来た時、院生の皆さんの情熱に驚きました。イノベーションに最も大切な好奇心をこれからも持ち続けてください」と祝辞を賜った。

 

昨年度サロンスピーチに登壇したライフネット生命保険の出口治明CEOには「意志を持って次のステージを切り拓いてほしい」と期待を寄せるお言葉をいただいた。

修了パーティーには、2年間お世話になったゲスト講師、地域の方々をはじめとした来賓にもご列席いただいた。文部科学省・高等教育局高等教育企画課長の浅田和伸氏からは、修了生の新たな門出を祝うあたたかいお言葉を頂戴した。学内外から寄せられた激励、祝福を受け、修了生は事業構想の実現に向けて大きな一歩を踏み出した。

社会の一翼を担う事業構想

校舎サロンでは、ポスター発表を開催。自身の構想を熱く語る修了生

3月初旬に今年度修了生の事業構想計画発表会が開催された。修了生は「事業構想計画書」の内容を口頭、ポスターにて発表し、教員や院生と活発な意見交換がなされた。2年間を通して修了生は自身の持つ経験や知財をいかし、社会の課題を解決する構想計画を構築した。テーマは、健康・医療、建設、外食産業、観光、メディア、教育、そして地域活性と多岐に渡る。今後は計画書をもとに事業実現を目指していく。修了生の事業構想計画を一部紹介する。

新たな価値をつくる知財管理事業

木本 直美 氏 特許庁 審査業務部生活用品 上席総括審査官 2012年度入学(一期生)

特許庁に勤務して、企業の研究技術・特許技術など知的財産をもっと有効に活用できないかと考えていました。特に組織的・人材的に資源に限りがある中小企業は、知財を市場に出すためのマーケティングができず、未来ある知財が埋もれています。「企業の技術」と「マーケティング」をつなぐものを求めていました。

大学院にてイノベーションの基礎や企業のさまざまなマーケティング事例を一から学び、2つをつなぐには「デザイン」の再認識が有効だと気づきました。

私の事業構想では、既存のデザイン事務所と異なり、知財が中心にあります。例えば知財に関わる公的機関の資金情報も提供します。さらに意匠、商標に関する出願、管理などの業務もビジネスモデルの提案に組み込んでいきます。中小企業が自社の持つ潜在力を最大限いかせる支援を計画しています。

これからは大学院で構築した事業構想計画をもとに数年後の事業スタートを目指し、事業立上げ準備を進めていきます。

地域と世界をつなぐグローバル人材育成 産官学教育コンソーシアム

坂本由紀恵 氏 北欧教育創造研究所(設立準備中) 2012年度入学(一期生)

私の事業構想は、地域と世界をつなぐグローバル人材を日本の各地域で育成することです。現在の日本の教育は教科書を覚え、記憶力を測る試験が行われていますが、これからは「創造力」のある人材を育成する社会や教育の仕組みが必要です。私はこれまで北欧の教育調査事業に携わり、自ら考え、イノベーション力をつける北欧型の教育が日本の教育イノベーションを加速させるのに必要だと感じていました。そして大学院2年間を通して、このアイデアを明確な事業構想計画として構築することができました。

事業の一つとしては、世界標準の国際バカロレア教育の全国展開を行い、グローバル教育、人間教育、環境教育を推進していきます。最初のモデル事業として、先進的な教育に挑む山梨県の大学にて、「北欧型国際バカロレア教育」展開の検討準備を始めています。グローバル人材を産官学が協働で育成することにより地域で様々なイノベーションが生まれ、地域産業の活性化にもつなげることが、私のこれからの活動目標です。

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