無電化離島で発電の実証実験

国内を主なマーケットとする中小企業にとって、次のステージは海外進出。フィジーの離島でスマートビジッレプロジェクトの実証実験を成功させたインターアクションに、第一歩を踏み出すためのポイントを聞いた。

南太平洋に浮かぶ楽園、フィジー。その南端に位置するベンガ島の山の中腹に108枚のソーラーパネルが輝く。ディーゼル発電機で細々と明かりを灯していた人口約200人(77世帯)のルクア村に、太陽光の電気を供給する貴重なパネルだ。発電した電気はバッテリーに蓄え、新設した電線を通じて各家庭や主要施設に供給される。

完成した太陽光発電所(機材は、BIJ製)

システムの導入を手がけたのは、光源装置の製造・販売を行うインターアクションと、太陽光関連製品の製造・販売・施工業を営む子会社のBIJ。フィジー政府をはじめとする各機関を巻き込み、無電化だった村全体をオフグリッドのソーラーシステムでつなぐという実証実験だ。「挑んでみよう」と決意した当時を、インターアクション代表取締役社長の木地英雄氏は次のように振り返る。

インターアクション 代表取締役 木地英雄氏

「最初は、フィジーの国際空港ナンディから見える場所に大々的にパネルを設置したいと思っていたんです。しかし、フィジー大使から話を伺ううちに、無電化地域が多数残っていること、そうした地域やガバメントステーションに適した自立型のシステムを欲していること、またその成功例がないことなどを知り、やってみようと覚悟を決めました。

我々としても現地の事はわからない部分も多いので、トライアルでノウハウを積み上げることは今後のビジネス展開にも有利に働くと考えました」

システムの導入で村人たちの暮らしは大きく変化した。手に入れたのは、照明とテレビ、そして小さな冷蔵庫。とりわけ冷蔵庫の影響は大きく、その日に海で捕れる魚介の種類や量によって変動していた毎日の食事が、食材の長期保存が可能になったうえ、コメなど他の食材との交換機会も増えたことで、安定した豊かなものへと変わっていったという。

現地の文化を良く知り、信頼のもとに仕事する

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