アートで中山間地域の魅力発信

絶大な人気を誇るアパレルメーカー「クロスカンパニー」が過疎化の一途を辿る中山間地域を舞台にしたアートをテーマにした一大プロジェクトを立ち上げた。

岡山の食が集結したフードエリア。真夏の桜並木沿いがたくさんの人出で賑わった

日本で最も美しい村をアートで満たす

岡山県北西部の中山間地域に位置する総人口900人ほどの閑静な村「新庄村」。この村に、昨年8月、2日間にわたって若者を中心とした3,000人以上が集まった。「クールオカヤマフェス」と名付けられたそのイベントは、「クールオカヤマ=かっこいい岡山を集める」をコンセプトに岡山発の上質な「食」と「音楽」を一堂させ、新庄村を盛り上げることを目的として開催された。

仕掛け人は、アパレルメーカーの「株式会社クロスカンパニー」。なぜ中山間地域を盛り上げるに至ったのか、広報部の児玉智子氏に伺った。

「当社は、『経済成長と社会貢献の両立』を理念に掲げ、様々な活動を行っております。現在、日本の社会問題のひとつに、過疎地域の問題がありますが、当社発祥の地である岡山も例外ではなく、特に中山間地域はこの問題に直面しています。岡山を元気にするには、まず中山間地域を元気にしていく必要があると考え、アートの力で地域の魅力を発信する『"オカヤマ"アートヴィレッジプロジェクト』を始動しました」。

そのプロジェクトの本格始動に先立ち、第一弾として開催されたのが、食と音楽で新庄村を盛り上げる野外イベント「クールオカヤマフェス」。では、なぜ新庄村だったのか? その理由は2つある。

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