「豊橋印」の産業で海外へも発信

愛知県東部の都市、豊橋市は県内でも独自の立ち位置にある自治体だ。全国トップクラスの生産出荷量を誇る農業、オンリーワン技術のモノづくりなど、国内外のマーケット開拓で成果をあげている。

─豊橋という地域には、どのような特色があるでしょうか。

一つは地の利です。温暖で晴天が多く、日照時間も長いことから農業に適しています。さらに東海道のほぼ中心に位置し、鉄道や高速道路、国際港湾など交通インフラにも恵まれ、かつて豊橋の農産物を全国展開して農業が大いに盛んになる際にも役立ちました。

また、実を言えば、豊橋市をはじめとする東三河地域(愛知県東部のさらに東部)は、尾張(名古屋市・愛知県西部)よりも、むしろ浜松市など遠州(静岡県西部)、南信州(長野県南部)とのつながりが経済も地縁でも強い地域で、特に豊橋ではお隣の静岡県とはわずか2mほどの河川で隔てられているだけですから県境という意識も薄いのです。湖西市(浜名湖近辺)は、トヨタ、ホンダ、スズキ、ヤマハなどの発祥の地で、豊橋のモノづくりもその影響を大きく受けて発展しました。

食農産業クラスターで強みを発揮

─自動車産業の盛んな三河(愛知県東部)にありながらも、独自の立ち位置にあるのですね。

「豊橋筆」などの伝統工芸や高水準の技術を持つ企業が集まり、豊橋の産業を形成している

豊橋市内にもデンソーのエアコン系工場がありますし、自動車関連はもちろん重要な産業です。とはいえ市の工業生産額1兆円のうち、自動車産業は約3割、他の県内市町村に比べて決して高くありません。

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