2013年12月号
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上場企業100社が狙う新規事業

やり切る力、胆力を持つ人材を

村上太一(リブセンス 代表取締役) × 宇佐美進典(VOYAGE GROUP代表取締役CEO)

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数多あるインターネット企業の中で、新規事業立ち上げに定評があるVOYAGE GROUPとリブセンス。2社のCEO、宇佐美進典氏と村上太一氏に成功のポイントを聞いた。

人を軸とした事業開発会社を標榜し、数年以内の上場を見据えるVOYAGEGROUP(以下VOYAGE)代表取締役CEO宇佐美進典氏と求人媒体のジョブセンスを中心に事業拡大を続け、史上最年少での上場も記憶に新しいリブセンス代表取締役村上太一氏。二人の見つめる新規事業立ち上げの要諦とは―。ちなみに二人は早稲田大学の先輩後輩でもある。

新規事業とは「雫を落とし続ける」「井戸を掘る」

宇佐美 早速ですが、新規事業の立ち上げにおいてどんなことが重要だと考えていますか?

村上 当社では「あたりまえを、発明しよう」というビジョンを掲げています。コーポレートロゴも今年リニューアルしたのですが、このマーク、何だと思いますか?

宇佐美 「?」が逆さまになっていますね。

村上 そうなんです、実は2つの意味があります。1つはあたりまえを疑うという「?」の視点。もう1つ、「?」の下は雫を表しています。これは事業を立ち上げるには「雫」の要素が必要だと考えているからです。

村上太一
リブセンス 代表取締役
1986年東京都生まれ。高校 時代から、創業メンバー集めなど起業準備を開始。2005年、早稲田大学政治経済学部入学。「ベンチャー起業家養成基礎講座」を受講し、ビジネスプランコンテストで優勝。2006年大学1年生でリブセンスを設立。2011年に東証マザーズ、2012年に東証一部へ史上最年少25歳で上場。

宇佐美 雫ですか。

村上 故事成語である「雨だれ石を穿つ」になぞらえ、雫を落とし続けることを我々は「雫力」と呼んでいます。アイディアはすぐ模倣されてしまいます。ジョブセンスもお祝い金制度は100社くらいに模倣されました。その中で当社が生き残れたのは、「徹底的にやり切ったから」。

宇佐美 たしかにリブセンスの徹底力はすごい。求人領域というSEOの激戦区で、今さら戦う気には僕らはなれなかった。

村上 僕自身がSEOを手掛けていたときは、競合サイトの検索結果1000件まで目視で確認していました。やり切れるかが事業立ち上げの肝ですね。

宇佐美 新規事業の立ち上げは井戸掘りに似ていると思います。掘り続ければ水は出るのですが、5mで水が出るのか、100m掘れば出るのか。できるだけ少ない労力で水が出ると良いですよね。自分の場合は、この辺だったら水が出そうだなという市場を見極めて、「掘り」にいきます。

世の中の歪みや、既存事業の延長線から参入領域を検討

村上 事業領域の選定に関しては、世の中の歪みを発見することを心掛けています。

宇佐美進典
VOYAGE GROUP代表取締役CEO
1972年10月12日生まれ。愛 知県出身。早稲田大学卒業後コンサルティング会社へ就職。その後数社を経て1999年10月にアクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)を創業。2005年12月、サイバーエージェント取締役に就任し、2012年6月にはサイバーエージェントからMBO実施。

宇佐美 うちは既に手掛けている事業が多いこともあって、その市場にいる各プレイヤーが何を考えているのかをリアリティを持って感じることができる。現在、アドテクノロジー事業を手掛ける子会社のadingoではセルサイドプラットフォーム(以下SSP)であるFluctを展開しています。この事業は当社の主力事業であったECナビの運営を通じて、メディアのマネタイズを上手く最大化する方法はないかと着眼したことがきっかけで立ち上がりました。

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