スタートアップ専門デザイナー

text by 梅木雄平(The startup)

昨今はクラウドソーシングなどの発達もあり、フリーランスのデザイナーが増えている。そんな中で小原鈴花さんはスタートアップサービスの立ち上げ期の約半年程度コミットし、立ち上げ後はまた別のスタートアップに参画するというスタイルを取るユニークなデザイナーだ。

小原さんは、進学校である土浦第一高校から一年飛び級で千葉大学に進学、その後京都大学大学院人間・環境学研究科に進みながらも、webデザイナーになり中退している。経歴も異色といっていいだろう。そんな彼女のパーソナリティを形成するバックグラウンドや、スタートアップ立ち上げ期に特化したデザイナーとして活動する所以を尋ねた。

飛び級で大学に進学しながらも、バイトに明け暮れた学生時代

「飛び級で大学に進学した理由は『勉強したくなかったから』なんです。進学校だったため、1日3回くらい先生から「東大、東大、東大」と聞かされ、それが嫌で。飛び級で千葉大に入れるらしいということを知り、千葉大に入りました。建築を選考した理由は、地元であるつくばが現在進行形で都市が設計されている日本で唯一の街で、それを目の当たりにしていて、都市計画って面白そうと思ったからです。大学院に進み、友人と3人でルームシェアを始め、友人がアプリ制作会社でアルバイトしていて、『デザインできる?』と聞かれ、『建築選考だからPhotoshop使える!』ということで、デザインを始めました。そんな大学院1年の秋に大阪のアプリ開発会社でデザイナーとしてアルバイトを始めました」

なかなか破天荒なキャリアを歩む小原さんだが、デザイナーになった背景には算段があった。

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