近鉄百貨店 地域商社事業を開始、まずは奈良から

 

近鉄百貨店は、2018年3月8日、地域産品のブランド化や販路開拓・販売促進支援などを行う地域商社事業を開始すると発表した。第1弾として、3月14日に近鉄百貨店奈良店地階フロアにコンセプトショップ「大和路」を開き、県内外に奈良ならではの魅力を発信する。

 

この取り組みは、従来の百貨店事業の枠を超えた、地域発の新しいビジネスの創出を目指したもの。デパート・小売業界が激しく変化する中で、近鉄百貨店の新しい役割を確立する。

 

今後、近鉄百貨店の商圏である三重、和歌山など関西地域に事業エリアを拡大し、広域連携型の地域商社事業としていく。将来的には、地域商社事業を自社事業の柱の1つにする。さらに、地域商社としての活動を通じて地域企業・行政・大学などを結びつける産官学連携のハブとなり、地域のブランド化、新規事業創出を推進することも目指す。

 

奈良県では、4月から地域産品の商品開発プロジェクトをスタート。県内の自治体や生産者と連携して、2018年秋頃までに奈良の新たな魅力となる商品を開発し、「大和路」で商品の発表・販売を行う予定だ。

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