経産省ファッション政策懇談会 政策提言を発表

 

経済産業省は、ファッション業界の有識者を集めた「ファッション政策懇談会」の政策提言を2018年2月23日に発表した。この政策提言に基づき、「若手デザイナー支援コンソーシアム」を立ち上げる。

 

同懇談会は、日本発の新しいデザイナーズブランドの支援を目的に開始されたもの。今回の提言では、デザイナーズブランドを発達段階別に3つのステージに分け、それぞれの段階における問題点を洗い出し、支援策を検討した。特に、売上が8000万~数億円の中堅期の企業が、さらに成長して売上10億程度以上の企業となるための支援が薄いという問題点を指摘している。

 

中堅企業をより大きく成長させるために、経産省は若手デザイナー支援コンソーシアムを立ち上げる。コンソーシアムには、業界団体、政府系金融機関、銀行、繊維・縫製事業者などの関係者を参加させる計画。若手デザイナー支援によるファンション産業全体のオープンイノベーションを目指す。

 

コンソーシアムによる支援の内容には、(1)戦略を含めた経営支援や数千万円程度の投資を集められるようにするなどの経営面の支援、(2)素材メーカーや産地企業とのマッチング機会を設けるなどのものづくり面の支援、(3)小売店やECサイトで販売イベントなどを行う販路/ビジネスモデル面での支援、の3つを挙げている。

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