文科省 社会人の学び直しに履修証明プログラムを短期化へ

 

文部科学省は、社会人の大学などでの学び直しに法に基づく履修証明書(Certificate)を交付できる「履修証明制度」について、より短期のプログラムでも証明書が出せるようにするため、学校教育法施行規則を改正する。2018年2月13日の中央教育審議会大学分科会制度・教育改革ワーキンググループで説明した。

 

これまで、履修証明制度の最低時間数は120時間以上とされていたが、60時間以上に見直す。文科省が実施した、社会人を対象とした調査では、学び直しの際のハードルとして「費用が高すぎる」「1年未満の短期間で学べる教育プログラムが少ない」が挙げられていた。また、「総授業時間数(120時間以上)が長すぎるので、より短時間での修了が可能な制度とすべき」との回答も、高い割合で寄せられていた。

 

全国の大学などを対象としたアンケート調査でも、大学が実施する公開講座などの体系的なプログラムでは120時間以内のものが約8割を占めることや、募集定員に占める受講者数の割合は、履修時間が61~90時間のものが最も高い、といった結果が出ていた。これらの調査結果に基づき、短期間のプログラムでも、履修証明を取得できるようにする。

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